維新派大阪公演「聖・家族」
去る土曜日、維新派公演「聖・家族」いってきました。公演は今秋の琵琶湖公演のプレ公演という位置づけで、過去上演数編と新作数編のオムニバス10曲の公演でした。
公演の場所は精華小劇場。ミナミの繁華街のど真ん中にある廃校になった小学校、精華小学校の体育館を再生した劇場です。10年ほど前に廃校になったよう。そういえば少し前、道頓堀の「くいだおれ」が廃業するというニュースが流れたばかりだったけど、ミナミでも資本の強い力に押されて、地元でコツコツ根付いての商売が難しくなったのでしょう。あたりに住みながら商売をするような人が少なくなってしまったのか。。ひとむかし前、大阪が栄えた「大大阪(ダイオオサカ)」の頃、ここには商売人の子供たちがたくさん集まってきて、さぞかし活気があったのだろうけど。それでも、この精華小学校は今もこうして演劇の街ミナミで劇場として使われる。時代の流れとともに変化しながら生きていける、残そうと思える、いい建築ですね。
さて、公演はというと。
短編曲ということで、いろんなシーンが盛りだくさんでした。前回の「nostalgia」京都公演では席が後方だったので、今回は前売り開始直後にチケットをゲット。二列目の真ん中のいい席。オムニバスなので舞台美術は控えめでしたが、その分、役者さんの動きに眼が集中できて、生の表現の迫力を堪能できました。舞台美術が控えめとは言っても、ひとつ道具が場面場面で、違ったモノにみえてしまう技術は素晴らしい。特にひとつの”窓”の表情ががドンドン変化していくのが印象的。維新派特有のコミカルな動きに音、テンポ。すこしシニカルなテーマもありつつ。釘付けの90分でした。
今秋の琵琶湖での本公演も期待です。
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