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2008年5月

2008/05/31

但馬ドーム

Tajimadome01 Tajimadome02

関西近郊のスキー場で有名な神鍋高原にあるドーム。高原道を気持ちよく走っていると、巨大な建築物が目に入る。どこのドームもそうだけど、ドーム建築は巨大でその場の強烈なモニュモントになる。

入ってみようと、表側に廻ってみると、そのドームらしき面影がなくなってしまった。この但馬ドームは表側(北)と裏側(南)と表情が全く異なる。普段イメージする白いテフロンテント膜に覆われた外装は裏側からの景色。僕が最初に見た方向もこちら。今みる表側は三角屋根を連続させたデザインでドーム建築とは似つかわない。山小屋をイメージしているそう。コチラからアプローチしていたたらドームとは思えなかっただろう。

”見学自由”と書いていたので(←こういうのがあると、気を使わなくて、とってもありがたい!)、中に入ってみると、表側と裏側で構造が別になっているのがよくわかる。開閉可能なドーム屋根は鉄骨部材が放射線状に流れ、大空間を構成している。連続三角屋根の下方の空間は、人の動線部分だったり、バックヤード、観客席などの機能が集約。縦横無尽に走る立体トラス構造で鉄骨フレームが重なりあい、それらの空間がつくられる。構造体が間近に迫り、迫力がある。ただ全体の印象としては鉄骨のわりに、意外に部材が多くて大きく、少々重々しい感も。開閉式で屋根(壁)自体が動くため強さが必要なのか。構造が裏表で分かれるため、全体で合理的に計画しにくいせいか。そういえば、去年見た熊本の小国ドームは木と鉄のコラボレーションで構造が軽やかで美しかったなぁ、と思いだした。

但馬ドーム

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2008/05/28

植村直己冒険館

Uemuranaomi_2

探検家・植村直己氏の功績を顕彰する施設。クレバスをイメージしたという高さ6mほどのコンクリートの壁で覆われた1.6m巾の一筋の通。その道を挟んで左右両側に展示空間がふたつ、という単純な構成。クレバスに落ちたことはないですが、多少は想像力が働く身としては、建築空間に上手く転化しているように感じました。本物へ似せるのではなくて、あくまで建築空間としてクレバスを表現。(表層を似せる方法はあまり好きではありません。。世の中の建材には、そんなもの多い!)上部から降りそそぐ柔らかな自然光と威圧的に立ち上がるコンクリート打ち放しの壁。それ以外のモノは極力排除されます。時期や時間にもよるのかも知れないけど、光源が見られず自然光だけで明かりとり。次第に両岸が高くなるアプローチ路から建物へ入ると、最初に目に入るのは、上方の簡単には辿り着けそうにない空とそこから注ぐ柔らかな光。ずっと視界の先には出口らしき扉。希望でありながら、困難さを暗示しているのか。

植村直己氏の展示も面白く拝見。海外遠征で氏が使用した装備が大量に展示される。それらに刻まれる数々のキズや汚れから厳しい自然と格闘するヒトの行動が想像される。うーん。自然界は厳しい。し、美しい。ほかにも植村直己が知人に送った手紙やメディアへの登場する姿などを通して、氏の気さくな人間性を感じることができる。もともとエリート登山家ではなく、努力して力をつけた明治大学時代。身ひとつで海外に飛びだし、山へ登り、川を下り、極寒の極地をひとり探検した。インタビューで、「高所恐怖症だから、高いところは怖い。足がすくむ。」と笑って話す植村直己。「探検をして目的地に辿りついても、そこに何かがあるわけではない、そこに行って自分が何か変わるわけでもない。」というようなことを語る。気張ることもなく、とっても自然に生きる、偉大な冒険家と触れあうことができます。

アラスカ、マッキンリー、行ってみたいなぁ。。

植村直己
植村直己冒険館

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2008/05/26

AERA創刊20周年記念 坂田栄一郎LOVE CALL-時代の肖像-

ゴールデンウィークの報告はちょいと休憩。
忘れないうちに、先週の話。

AERA創刊20周年記念
坂田栄一郎 「LOVE CALL ―時代の肖像―」

Marunouchi

先週、「日立の家」の現調(現地調査の略)で、茨城出張の際、複路に東京へと立ち寄り、友人から進められていた上記の写真展へ足を運んでみました。”AERA”の表紙を飾るのは、その時代、その時々の話題の人物。その肖像を撮り続けている坂田栄一朗氏の写真展です。

会場は東京駅・丸の内周辺。会場はひとつではなくて、「丸ビル」、「新丸ビル」、その両棟間の地下通路空間「行幸地下ギャラリー」、そして最後に「丸の内オアゾ」、の4ヶ所。土地勘がないので、フライヤーを見ても、最初はこの4つの会場の位置関係がよく解からず、混乱。ちょいと大阪人には不親切な情宣かと。下手したら、会場間の距離感がわからず、どこか1ヵ所に絞ってしまいそう。。

展示は迫力のあるものでした。20年間の歳月の蓄積。肖像写真は900枚を超すそうです。それぞれの会場で規模も展示方法も異なりますが、時代順に肖像がズラーっと並べられた「行幸地下ギャラリー」がイチバンのオススメ。あれだけ人の顔を並べられると、圧巻でした。政界、経済界、文化、スポーツ、芸術、建築なども。取り上げられた人達のジャンルは多種多様。20年を遡って、その時の顔であった人を懐かしんだり、あの時代はそうだったな、など思い返したり。10年以上前にAERAの表紙を飾っていた人が、現在でもなお充分に時代を象徴される人であり続けていることに、驚かされたり。土曜日でしたが、どの会場も空いていました。時代の肖像と、ゆっくり対峙できます。お近くにお立ち寄りの際は、ぜひ。

入場料は無料。会期は6月8日(日)まで。

AERA創刊20周年記念
坂田栄一郎 「LOVE CALL ―時代の肖像―」

Marunouchi2
「行幸地下ギャラリー」

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2008/05/25

弘道小学校

Horomichi  Horomichi02

面白そうな小学校が出石にあることは頭には残っていたけど、プランどころか場所などの情報がないまま、ウロウロ街散策していると気になる小学校を発見。お目当ての弘道小学校でした。出石の町を眼下に見られる立地。町の端の小高い山あいで環境がとてもいいトコロ。休日だし多分中には入れないと思っていたけど、塀も外門も無くふらふらっと入っていけました。

予備知識も無いままでしたが、非常にいい空間でした。校舎が分節され小学校空間だけで小さなひとつの集落のよう。低学年棟、高学年棟、特別教室棟、職員室棟など、木造で小さなヴォリュームが散在する。その棟間に運動場があり、遊戯場があり。各棟を結ぶ渡り廊下があったり。さまざまな要素が見え隠れする。さらに、斜面地の高低差を活かした計画が、予期せぬ場面展開のある面白い空間を提供してくれる。駐車場からアプローチしたと思ったら、低学年棟の屋根レベルに出てきたり。そこからは出石の町が遠望できる。地上から特別教室棟に入ってトントンと階段を降りて渡り廊下に進むと、そこは空中廊下。抜けると遊技場にたどりついてしまう。そこはまた地上。長い階段を降りていく運動場への動線があったり。などなど。平面的にも断面的にも変化があってワクワクする。そこに居て楽しい。

不審者と思われそうだなと思いつつも、斜面を登ったり、建物の裏側に廻ってみたり、建具のディテールを観察したりと、なかなか足が遠のかず長々と探検。建築屋のサガか。

Horomichi05_2  Horomichi04


Horomichi03  

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2008/05/21

ひぼこホール

最初にまず向かったのは、兵庫県出石町。宮脇檀がまちづくりに関わったということで以前から行きたかった町。大阪からはそんなに遠くないのですが、なかなか機会が無く。。ようやく行けました。愛車スティードで4時間ほどで到着すると、さすがに観光地。GWなので人が沢山。が、こちらの目的地は他のみなさんとはちょっと違う。大渋滞の車を横目にバイクでスイスイと、有名そば屋の人だかりにも目を向けず、最初に向かったのは「ひぼこホール」。

Hiboko_2

設計は重村力+いるか設計集団。外観からしてなんだか面白げな風貌。曲線平面のボリュームを組み合わせた有機的なイメージのするかわいらしい外観。内部にはいっても外のコミカルさが内部空間にもつたわり、そんなに要素の多い施設でもないのですが、緩やかに曲線を描く壁面や動線、象徴的な柱など、楽しげな空間になっていました。町の高校生の吹奏楽部さんが練習をしていたので、見られる場所も制限されてしまい、時間も掛けて見られなかったのが残念。

出石文化会館「ひぼこホール」

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2008GWツーリング@山陰方面

GW後半はバイクでツーリングしてきました。遠出は去年のGW九州遠征以来。今年は以前から行きたかった山陰をメインにルートを取ってみました。写真を交えてその報告を。(続かなかったらゴメンナサイ。。)

Hiboko
ひぼこホール@出石町(設計:重村力+いるか設計集団)

Horomichi02
弘道小学校@出石町(設計:重村力+いるか設計集団)

Izushityu02
出石中学校@出石町(設計:宮脇檀)

Uemuranaomi
植村直己冒険館@豊岡(設計:栗生明)

Tajimadome02
但馬ドーム@豊岡(設計:仙田満+環境デザイン研究所)

Uedamasaharu02
植田正治写真美術館@伯耆町(設計:高松伸)

Tokoen
東光園@米子(設計:菊竹清訓)

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2008/05/14

BANANA MOON

Banana

GW移動途中に立ち寄った安曇野の小さな美術館「BANANA MOON」。

週刊新潮の表紙絵を描いておられるイラストレーター成瀬政博氏の美術館。氏のことは知りませんでしたが、週刊新潮の表紙とあらば、とくに意識をしていなくてもよく目にするせいか、どこかで見たことのあるタッチ。安曇野を拠点にしておられるからか、山や空、月に太陽などの自然界の背景描写が多い。自然の明るさより、少し寂しげな雰囲気を醸し出す。その空間に帽子をかぶった人がひとり。現実のような、現実でないようなイラスト。絵のテーマに沿って添えられる氏のエッセイも面白い。風刺的な装いありつつ、ユーモアもありつつ、クスッとさせられることも。絵と文章とも楽しめました。

建物はこじんまりとして、落ち着く空間。周囲が木木に囲まれる立地ではあるが、内部は開口部が絞られている。美術館なので当然そういうことになるのだろうけど。それまで外側で自然そのものに体を曝していた時間が長かったせいか、内側で包まれる安堵感が心地よい。氏のイラストを観つつ心を内へと向けられる。

さらにイラストを観たあとは、併設のカフェで美味しいコーヒーが飲めるのだから、ありがたい。ちなみに飲み物代は入場料の500円に含まれている。お昼時の気持ちよい陽光が差す中、あまりに心地よくて、ユルイ時間を過ごさせていただきました。

BANANA MOON

Banana2

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2008/05/13

2008年GWの山

これまたずいぶん経ってしまいましたが。
GW前半は残雪の山旅を三本。プラス後半はツーリングで中国山陰方面を建築めぐり。
お山のお気に入り写真を3枚どうぞ。

Yakidake_2
焼岳(上高地)
※ピーク直下の急斜面をジャンプターンで。

Hakubasawa_2
白馬岳白馬沢右股(北アルプス)
※後方は名峰白馬岳。丁度写真右端真ん中あたりから白馬沢へと滑り降りました。

Anagetani_2
抜戸岳穴毛谷(上高地)
※バックの一番高い山は奥穂高岳。日本3番目の高峰。(一番は有名な富士山。二番目は・・。南アルプスの北岳。)

今年は趣向を替えて、山泊まりナシのアタック山行×3本。登っては滑り、下界へ降りては、車で次の山のふもとへと移動。と大忙しの山旅でした。それでも、総登高コンタ3600m、総滑降コンタ4100mの残雪スキーに満足。(登りと滑降のコンタ差があるのはロープウェイ分)
詳細記録は後ほど。

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