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2009/01/19

木構造公開実験

2年前から木造の勉強会に参加しています。エムズの三澤さんが主宰される「MOKスクール大阪」。木造建築の意匠・構造だけでなく、木材産地や流通・性能まで木に関わるもの全てが勉強の題材。さらにそれらの最新技術を学べ、最新情報が得られ実務レベルでとても役に立つ勉強会です。

そのMOKスクールの講師でもある近畿大学の村上先生の公開実験に参加してきました。内容は屋根構面の水平加力実験。大きな実験室の中に、本日の試験体の小屋組みが原寸大で製作されていました。なかなかの迫力です。参加者の方々にも若干の緊張感が。実験方法は試験体の小屋組みの桁に地震力を想定し水平力を加力。変形しようとする軸組みに対して、屋根構面や各接合部がどのように変形に抵抗し、最後には破壊されるかを眼の前で見てきました。

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試験体はこんな感じ。挙動データを追うためのPCとつながるケーブル線がたくさん。少しづつ加力しながら破壊するまで変形させていきます。

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破壊後の状態。変形に耐えられず、母屋、垂木に止められた屋根構面の合板(パーチクルボード)が外れてしまい。軸組みも一部崩壊。

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近くで見ると合板のズレが。釘軸方向に釘が抜けるのでなく、せん断方向に釘のネバリで変形に耐えているのがよく分かります。釘の仕様も建物が強くなる大切なポイント。

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桁と垂木の接合部にも割裂が見られました。水平構面を構成する合板の仕様や釘径、ピッチは法的に決められていますが、この接合部仕様は現場任せ(風圧に対する抜け防止は法仕様がありますが)。構面をいくら強くしても、接合部が弱くてはこの部分で壊れてしまうので、接合部強化も同時に行う必要があります。

百聞は一見にしかず。座学で学んだことがよく理解できました。

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