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2015/10/27

阿倍野1丁目のパン屋「花麦」さんが完成しました。

「パンとカフェ 花麦」さんが完成しました。ご相談いただいたのは昨秋、もう一年も前になります。二軒長屋の所有する建て主さん。どちらかひとつをパン屋さんに改修したいとの相談でした。

どちらかひとつを改修するのは話が早いのだけど、せっかく二つ雰囲気のあるファサードをしているので、両方を活かせることを考えませんかと建て主さんに提案。パン屋は決まりで、もう一方も何か商いをしながら住む人を募集したりしながら、さまざまな可能性を検討しながらのプロジェクトでした。

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改修前の外観

最終的にはもう一方に住む方が決まり。ようやく片っ方の本丸のパン屋さんも着工することになりました。そんな、ひとつの空間づくりだけでなく、長屋というハードのありかた、使い方、残し方を建て主さんと話しながらのプロジェクトで、遠回りしながらも納得いく再生の方法だったかと思います。

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出来上がった空間は、長屋のポテンシャルを活かしながら、いじりすぎず今あるよさを素直に再生する計画。これが長屋の基本的な設計手法だと感じています。最後の仕上げはたくさんの塗装工事をセルフビルドで建て主さんとそのご友人でやっていただきました。パワーのある花麦・店主さんの持ち前のパーソナリティーで、いろんな人を巻き込む姿はさすがでした。

自家製酵母にこだわったパンです。お近くに立ち寄りの際はぜひご賞味ください。
すこし分かりにくい場所ですが、その分、隠れ家的レア感があり、ちょっとばかし自慢気な気分にもなれるかも。

「パンとカフェ 花麦」
阿倍野区阪南町1-8-5

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コメント

阪南町、王子町、昭和町、と阿倍野区には古きよき長屋の町がそっくりそのまま残っているんですね。(場所によってはマンション化が進んでいますが)

東の谷根千、西の阿倍野とでもいいましょうか

投稿: | 2016/01/06 18:38

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