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2019/10/26

堺・六条通の家にうかがいました。

6月に引き渡した堺・六条通の戸建てリノベーションしたお家へメンテナンスと竣工写真撮影も兼ねて訪問してきました。恥ずかしながら納まりの検討不足でハンモックを吊っていた金物が外れてしまい、鉛直荷重の強度ばかり目に行っていたのですが、子供たちが使うハンモックなので横揺れに対しての納まりが悪かったです。すぐに工務店さんと検討して新たに強度を増した金物で再設置。これなら上手くいきそうです。

リノベーションの内容は、家族生活の中心の場の2階LDK空間を中心に部分改修+だいぶ傷んでいた外装の更新がメインです。内部は部屋が小分けされていました、ツーバイフォー住宅は新築設計の経験がないのですが、在来で耐力と透過性の両者を満たしたいときに採用する筋交いの現しが使えません。壁がどうしても多くなって、子育て世代のお母さんにはツライ家族の様子が伺えないので、見通しよい空間にしたいとの要望。間口は狭小の1間半(2.7m)ツーバイフォーなのでプランニングも制限されましたが、構造壁を残しつつ垂れ壁や階段の壁を撤去し、仕上げの切り替えなども工夫して空間がつながるように計画。

出来上がった空間は、壁はあるものの奥行方向には視線が通る空間になったと思います。イメージの悪かったツーバイフォーのリフォームでもできそうなことがあるなと勉強になりました。

内装は住まい手施工の漆喰塗りをしました。2日間は私たち設計者も助っ人に入り、ご友人たちと左官大会もしました。

隣戸との位置関係を見直し通風・採光のとれる高窓を新たに設け、既設サッシもペアガラスに入れ替え、内窓を設置して断熱強化。天井裏はGW24kを200㎜。3階でも夏の暑さも軽減されたようで今年の猛暑でも風通しも良く快適でしたとの感想もいただきました。今夏の暑さは尋常じゃなかったと思うのですが(毎年同じような感想ですが。。)、それでもそれなりに快適な住環境をつくれたことはうれしく思います。



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外装は白化の著しかったサイディングの上から、再塗装。住まい手のお気に入りのブルーグレー。
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DKの位置を変更しました。バルコニーに面する扉は両開きから片引き戸としてゴミ出しなど利用しやすいように。
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階段室は廊下部分と壁を抜いて視界的には一体化しました。廊下幅も拡げることで、動線空間だけでなく、楽しみの場所になりました。
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DKからリビング方向。分断されていた部屋がゆるやかにつながります。
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