自邸出来ました。昭和町の長屋リノベーション。
日頃感じている長屋の良さは活かし、長屋特有の課題は解決を試みてます。断熱性や気密性を高めながら、土壁や畳・自然素材の調湿性を損なわないよう、素材やデティールを選定。隣戸が接して間口方向の2面しか開口部がとれない形状でも、レベル差を設けて各所に通風・採光の道を確保しました。立体ワンルームの高低差を活かして排熱に開閉できる天窓。機械換気も使った新たな取り組みもしています。
今回はソフト面での気づきもありました。集まって住む都市住宅の住まい方、他者と協調しながら暮らすことが、煩わしいようで大切な視点であること。長屋から社会をとらえる機会にもなりました。