桃ヶ池長屋むすびの市2024秋開催!
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『すまいのなんでも相談会』
先日のオープンナガヤの会合後の懇親会で、ヨシナガヤの吉永さんや公立大の小池先生から「ナガヤリノベーションいくつやってるの?」と聞かれました。特に数えてもいなかったので「3-40くらいかなー」などと話していましたが、そんな会話をきっかけにちゃんと数えてみたくなり数えてみました。2007年からフリー時代も含めて数えると今春の自邸のナガヤリノベーションで、46物件目を数えました。それからも、むつみこども園のアトリエが完成して、つい二週間ほど前にも48件目の長屋改修が着工したところです。
けっこうたくさんやってきたなーと数えてみて、改めて感じています。それなりに長屋改修という仕事をやってきて、また長屋を住まいとして長屋暮らしの期間も長くなってきているので、なにかと仕事と暮らしでの気づきをこのブログで記しておくのもよいなと思っています。
長屋改修の記念すべき1物件目は、これはひとりでやったわけではないですが、独立当初から住まい兼事務所として過ごした「デッチ場」。VANSの木村さんや、デッチデザインのあずささん、ほか大阪市立大学居住環境学部のOB数人を中心として、谷町6丁目の銅座公園前のナガヤをセルフビルドでコミニティスペースにしようという動きがあり、お誘いを受けて参加したのがはじまり。今はしょっちゅうやっている漆喰や造作工事を本格的にセルフ工事でやったのも、この時が最初でしたね。
当時、設計事務所に勤めていたボクはまだ27歳。デッチバの2階に住みながら、1階でことあるごとに人が集まる、シェアスペースのある暮らしを楽しんでいました。
谷町6丁目の銅座公園前のデッチ場。今は右隣のナガヤはワンルームマンションに。
ずいぶんこの街も長屋が取り壊され、高層マンションだらけになっているが、当時はまだ下町情緒ある街でした。(2004.4撮影)
デッチ場の1階のフリースペース。事務所兼コミニティスペース兼ダイニング空間。
ふだんはなかまと他愛のない会話やまじめな議論の場に。しょっちゅう飲んでました。ときおり勉強会を開催。何度か開催したコーポラティブハウス研究会では、今、昭和町でバイローカル運動をともにする丸順不動産の小山さんや田辺通信の山本さんともここで出会った。(2007.9)
連×ナガヤ46(大阪市阿倍野区昭和町)
あれから20年たちましたが、その後ずっと長屋暮らしが続いています。今年はとうとう46番目の長屋となる自邸も完成しました。長屋リノベの集大成と位置づけ、これまでの経験・スキルをふんだんにつめこみました。今年のオープンナガヤ大阪(11/16-17)でオープンもします。
【オープンナガヤ大阪】
オープンナガヤ大阪は大阪長屋の保全活用を目的とした、大阪の長屋を一斉にオープンするイベントです。大阪公立大学の居住環境学部の研究室が主催で、わたしもその意義に共感して10数年来参加しています。年々来場者も増えてきて、長屋所有者で利活用事例を学びたい、長屋で実際に暮らしたいというような、具体的な方も訪れてくれるようになり、拡がりも感じます。
今までは事務所のある桃ヶ池長屋での参加でしたが、今年は自邸とあわせて二足のわらじで参加します。大阪長屋が利活用され生き生きとした暮らしの場面がみられる楽しいイベントです。ぜひチェックしてみてください。
丹波・柏原の古民家リノベーション、できました。丹波・柏原は10年ほど前にちょくちょく空き家となった古民家を利活用しての店舗づくりをまちづくり会社さんと仕事させてもらっていたエリア。ひょんな縁で、また柏原でお仕事する機会にめぐまれました。改修前に、現地に行ったのは今年の冬の雪の日でした。
古民家を地元在住のアーティストのための住居兼アトリエ+展示空間とカフェを併設した複合用途の建物へとリノベーション。 母屋に隣接する元納屋+元家畜小屋を人が集まる空間へと改修しました。施工面積を減らしつつも、プランを合理化することで減築による吹抜け空間や、魅力的な半屋外空間を生み出しました。今あるものをそのまま利用する、ローコストなリノベーションならではの空間になりました。