アート鑑賞

2009/08/30

水都大阪2009

Suito

先週の22日から10月12日と「水都大阪2009」のアートイベントが開催されています。お膝元ということで、ちょいと行ってきました。

会場は大阪のど真ん中、中の島周辺。行政が地下鉄や水辺の親水空間といったインフラ整備を最近すすめていた場所です。このあたりは”天下の台所”と称されれた江戸時代に大坂の流通の中心だったところで、今も市役所や美術館、大企業など文化、行政、経済が集まる(集まりつつある)場所でもあります。

展示されたアート作品群の背景に川の水が湛え、その後ろに普段そこで自分が生活する大阪の街の建物群が建ち並んで作品とシンクロして見えて、それがよい感じ。街中での生活なり仕事なりが重なって、身近でやってる感が多分にします。土佐堀川と堂島川に挟まれ帯状に伸びる中の島公園ならではのロケーション。大阪もなかなかオモロイとこやんと。水の都も大げさでないですね。

まだまだ会期はありますし、たくさんのワークショップに期間限定のレストランなど。楽しそうなイベントが盛りだくさん。みなさまもぜひ水都大阪を体験しにどうぞ。わたくしもまたフラッと、いってみようと思ってます。(この気概いらずで行けてしまう立地というのがバツグンですね。)

「水都大坂2009」

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2009/03/30

近頃みた映画のことなど。

今年になり映画を5本ほど観ました。

1.新型ウィルスに日本中がパニック、「感染列島」
2.革命の士、ゲバラの生き様、「チェ・ゲバラの革命(前・後編)」
3.凶悪犯罪を起こした少年のその後、「BOY A」
4.最愛の息子を追い続ける母、「チェンジリング」

めずらしく、いきつけの単館映画館のシネヌーヴォ作品はひとつもナシ。

中でもチェンジリングはよかったです。
アンジェリーナ・ジョリーの演技がバツグン。気概のある強い女性を好演していました。かっこよかった。ストーリーが重層的に絡んでいき、展開が発展して行く流れが秀逸でした。リズムも良かった。今まで彼の監督作品は観た事はなかったのですが、クリント・イーストウッド作品はストーリティングに定評があるようで、「硫黄島の手紙」なんかも観たくなってしまいました。オススメ。

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2008/10/23

桑原雷太写真展@喫茶・ケーキ「モクセイ」

20081023

以前、オーナーのユミコさんと建築学生さん達とセルフビルドでつくったモクセイさんで写真展が催されます。写真鑑賞しつつ美味しいケーキでユルイひと時を。

~60カ国以上を巡る旅の 記録と記憶~
桑原雷太写真展-vigor
期間:10月24日~11月9日
場所:喫茶・ケーキ「モクセイ」
大阪市福島区吉野1-9-16
tel&fax:06-6447-4413
営業時間:10:30~19:30(日曜日~18:00)
定休日:月曜日

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2008/05/26

AERA創刊20周年記念 坂田栄一郎LOVE CALL-時代の肖像-

ゴールデンウィークの報告はちょいと休憩。
忘れないうちに、先週の話。

AERA創刊20周年記念
坂田栄一郎 「LOVE CALL ―時代の肖像―」

Marunouchi

先週、「日立の家」の現調(現地調査の略)で、茨城出張の際、複路に東京へと立ち寄り、友人から進められていた上記の写真展へ足を運んでみました。”AERA”の表紙を飾るのは、その時代、その時々の話題の人物。その肖像を撮り続けている坂田栄一朗氏の写真展です。

会場は東京駅・丸の内周辺。会場はひとつではなくて、「丸ビル」、「新丸ビル」、その両棟間の地下通路空間「行幸地下ギャラリー」、そして最後に「丸の内オアゾ」、の4ヶ所。土地勘がないので、フライヤーを見ても、最初はこの4つの会場の位置関係がよく解からず、混乱。ちょいと大阪人には不親切な情宣かと。下手したら、会場間の距離感がわからず、どこか1ヵ所に絞ってしまいそう。。

展示は迫力のあるものでした。20年間の歳月の蓄積。肖像写真は900枚を超すそうです。それぞれの会場で規模も展示方法も異なりますが、時代順に肖像がズラーっと並べられた「行幸地下ギャラリー」がイチバンのオススメ。あれだけ人の顔を並べられると、圧巻でした。政界、経済界、文化、スポーツ、芸術、建築なども。取り上げられた人達のジャンルは多種多様。20年を遡って、その時の顔であった人を懐かしんだり、あの時代はそうだったな、など思い返したり。10年以上前にAERAの表紙を飾っていた人が、現在でもなお充分に時代を象徴される人であり続けていることに、驚かされたり。土曜日でしたが、どの会場も空いていました。時代の肖像と、ゆっくり対峙できます。お近くにお立ち寄りの際は、ぜひ。

入場料は無料。会期は6月8日(日)まで。

AERA創刊20周年記念
坂田栄一郎 「LOVE CALL ―時代の肖像―」

Marunouchi2
「行幸地下ギャラリー」

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2008/02/04

ムンク展@兵庫県立美術館

兵庫県立美術館で開催されている「ムンク展」へと足を運んできました。ムンクの作品展は初めてでしたが、彼がキャンバスに描く場面が非常に独特なものを感じました。「こんな場面を描くか?!」ってな、作品が目白押し。見ないようにしてしまいそうになるも、現実世界には確かにある場面で、ちょっと考えさせられました。展示方法は「フリーズ=(”帯”だったか?)」と呼ばれる、一連の作品群ごとに展示されていて、連作群を並べられた壁面自体を、ひとつの完成品として捕らえようとした、ムンクの思考に沿った展示構成で、絵の「流れ」を感じられる見せ方も興味深かったです。

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「ムンク展」
兵庫県立美術館
2008年1月19日(土)~3月30日(日)

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2007/10/14

繋ぐ connect

20071014

友人のお姉さんの個展「繋ぐ~connect)に行ってきました。作家はドイツで留学中の岡田香緒さん。石、水、鉄そして塩という自然界の素材をつかって、外部と内部の空間や見え方を意識しているような建築的な作品が個人的には入りやすかった。色が柔らかくて心地よい。あとからジワーッとそんな思いが沸いてくるような、ホワッとあたたかい作品でした。

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2007/10/08

2007杏窯陶芸展

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以前に住宅兼診療所の改装で仕事をさせていただいた、O先生から陶芸展のご案内が届きました。多趣味な先生で、自身の陶芸作品がお家にも並んでいるのは、当然知っていたのですが、こうして展覧会として観させてもらうのは初めて。場所は、天王寺のとあるお寺でした。フクロウや動物、人間の作品がお寺のきれいなお庭にポツンポツンと置かれ、なにやら不思議の世界に迷い込んでしまった気分。次にお寺の中に足を運んでみると、畳間や茶室、縁側などに作品が並べられ、作品とともに和の空間もお互いを引き立てあうような展示でとても楽しめました。和的な空間にモノを置いたとき、空間が主張せずに自然とそこにあるモノを受け入れる。そんな和空間の演出装置をも発見させていただきました。

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2006/10/21

和太鼓ライブ

20061021

久しぶりの山で、アイゼントレーニングを京都の金毘羅山へ行った帰り、邪牛さんに誘われ鞍馬のとあるお寺へ。「ツキサガシ」という和太鼓ライブがあるそうな。お寺でライブなんて、ちょっと聞くだけで面白そうな企画なので、ヒトツ返事でついていきました。お寺に近づくと聞こえてきます、太鼓の音が。おーおーやってるなと、会場に行ってみるとビックリ。太鼓というからには、勇ましい男性陣が太鼓の皮が破れんばかりにドンドコしているのをイメージしていたのですが、裏切られました・・・。奥行きのある三次元空間のお寺の舞台に立つ演奏者は女性陣ばかり。男性はひとりだけ。演奏スタイルも太鼓だけではなく、バイオリンに篠笛と呼ばれる笛とのコラボレーション。フンドシにハラマキ姿でなく、女性はきれいなドレス衣装で華やかです。もちろん演奏のほうもバイオリンと和太鼓が奏でるやわらかく力強い音を、お寺という小さな空間のいい距離感で、心地よく楽しませてもらいました。

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2006/06/06

平安神宮・薪能

20060602

京都平安神宮の恒例行事「薪能」へといってきました。場所は平安神宮。境内の野外に能舞台が設置されており、その舞台のバックには平安神宮の姿。古の時代にタイムスリップしたような空間でした。お題は能が二題続いて、コミカルな内容の狂言。最後に薪能では人気の定番(らしい)「土蜘蛛」で締められました。

能舞台を鑑賞するのははじめてでした。予習もしていないし古語言葉の難解さも手伝って、舞台の方はあまり理解できなかったのですが、夕刻の闇の中に薪火の灯された舞台の上で、ゆったりとしたリズムで演じられる世界が涼しげな風と供に心地よかったです。現代とは明らかに違う、時間の流れが緩やかな世界。こんな文化が生まれた古の人たちの心の大らかさを感じます。

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2006/05/23

風水土のしつらい展

20060522

「風水土のしつらい展」

古色の美のナカジマさんの出展があるということで、最終日でしたが梅田大丸へ行ってきました。木や土や絹に紙、鉄、石などなど、自然界の身近な素材をつかった作品が目白押し。日本の、アジアの衣食住の文化の中には、機能的にも意匠的にも優れた自然のモノが、たくさんあったのだと感じさせてくれました。今の世に溢れる使い捨ての化学製品とは違う、使って生まれかわる素材たち。大切な文化です。

石原稔久氏の作品が気になりました。棚に並ぶどの作品も、とても土っぽい優しい質感。あまり見ない表情をする焼き物で、目に留まりました。聞くと、弥生時代の土器の風合いをつくりたかったそうで、苦心の末、生まれた作品のようです。新しい表情だとおもったのですが、弥生式土器とは。。言われてみれば、なるほどまさに教科書で見た土器です。ひとめ気に入った椀をひとついただきました。

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